2 次関数 の変化の割合

中学生向け

 \(y=\frac{1}{2}x^2\)

\(x\) の値が \(3\) から \(7\) に増加したときの変化の割合!

中学校の教科書にもあるこの課題。

教科書と同じ解法はもちろん,教科書には無い裏ワザ的解法も紹介します。

解法 1 スタンダード

変化の割合は \(\frac{(y の増加量)}{(x の増加量)}\) によって求められます。

つまり,\(x\) の増加量 と,\(y\) の増加量 を知ることができればよいわけです。

〇 変化前 と 変化後 をまとめる

\(x\) は \(3\) → \(7\) という変化です。

では,\(y\) はどうでしょう。

変化前,変化後の \(y\) の値がわからないので求めておきます。

これはそれぞれ \(x\) が \(3\) のときの \(y\) の値,

\(x\) が \(7\) のときの \(y\) の値 だから,

変化前 \(y=\frac{1}{2}\times3^2=\frac{9}{2}\)

変化後 \(y=\frac{1}{2}\times7^2=\frac{49}{2}\)

\(x\) \(3\) → \(7\)

\(y\) \(\frac{9}{2}\) → \(\frac{49}{2}\)

 〇 変化の割合 を求める

\(x\) の増加量は \(7-3=4\)

\(y\) の増加量は \(\frac{49}{2}-\frac{9}{2}=20\)

\((変化の割合)=\frac{20}{4}=5\)

解法 2 裏ワザ的解法

これはホントにシンプルかつ簡単。

用意するのは

定数 \(\frac{1}{2}\)

変化後と変化前の \(x\) の値 \(3\) と \(7\)

これを 

\((変化の割合)=\frac{1}{2}\times(3+7)=5\)

こうして解決です。

まとめると

\((変化の割合)= (定数)\times(\quad x_{1} + \quad x_{2})\)

あとがき : 高みをめざすなら 裏ワザ ではなく 常識

2つめの解法は「裏ワザ的」と表現しました。

学校で扱われることは (先生が自発的に) 珍しいようですね。

学校の先生の意見として,

「こんな裏ワザを教えると,基本がメチャクチャになる。」

というものが多くあります。(実際に聞いた)

まぁ,確かにその通りかも・・・

とはいえ,私が中学校教員のときには,例外なく伝えてきましたがね(笑)。

中学校以後の数学では,一般化 というものを大切に考えるべきで,

\(\frac{(y の増加量)}{(x の増加量)}\)

を一般化しようとすると 約分作業を経験して・・・

様々な過程を学んで・・・

公式が誕生するわけです。

 

学校の先生には嫌われがちですが,より高い水準で数学に向き合う人にとってはマストの公式です。

数学では,解法は1つとは限らない。

「より深く網羅的な理解」 は 「複数の解法を扱うことができる」

の必要十分条件です! 

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